RAMDOは、不確実性の定量化(UQ)、信頼性解析、および信頼性に基づいた設計最適化(RBDO)のためのソフトウェアプラットフォームです。
RAMDO Solutions社について
RAMDO Solutions社は、信頼性解析&複合領域設計最適化(Reliability Analysis & Multidisciplinary Design Optimization: RAMDO)ソフトウェアの開発を通じて、学界、産業界、および米国国防総省を支援していくことを目的に2013年秋に設立されました。RAMDOソフトウェアの信頼性解析手法に関する研究は、1995年にアイオワ大学のK.K. Choi教授の指導の下、米国陸軍・戦車車両研究開発技術センター(TARDEC)が資金提供するオートモーティブリサーチセンター(ARC)との協力によってスタートしました。以来RAMDOは、さまざまな分野で成功を収め、車両の振動・騒音、安全設計、耐久性、鋳造工程設計、船舶の流体力学、流体-構造連成問題、溶接設計、超電導磁気エネルギー貯蔵システム、電気-熱駆動の多結晶シリコンアクチュエーター、マップ形成など多岐に渡って利用されています。
設計者がシミュレーションモデルにおける入力パラメータのばらつきを考慮できることが本製品の一番の特長です。それにより、ばらつきがシミュレーション結果に与える影響度について把握でき、望ましい信頼性や確実性のレベルを選定できるようになります。また、このツールを使用することでユーザーが得るメリットは、UQ、信頼性解析、およびRBDOの計算時間を大幅に短縮できることで、多くの場合、製品設計において重量とコストの削減、保守頻度の低減、ならびに安全性の向上が見込まれます。
RAMDOは、さまざまなCAEシミュレーションとの併用が可能です。産業事例としては以下のものが挙げられます。
航空宇宙: 材料、製造工程、実稼働条件のばらつきを考慮した、翼、エンジン、および機室の機械・構造設計。
建築&建設: 風荷重や鋼材&コンクリート材料特性のばらつき、および熱的分布や日射負荷に対する流体流れの変動性を考慮した構造設計。
自動車: 荷重、材料、および製造工程のばらつきを考慮した、車両の騒音・振動・ハーシュネス(NVH)と耐久性の改善。
エレクトロニクス: 材料、電気負荷、および熱負荷のばらつきを考慮した、モーター、変圧器、伝送線路などの電気機器や電磁機器の設計。
石油・天然ガス: 風荷重、波浪荷重、および材料のばらつきを考慮した、リグやパイプラインなどの構造設計。
RAMDOは、HyperStudyと双方向のデータ授受が可能です。
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