by GeonX
モジュールと仕様
仕様
Virfacは、以下のバージョンのWindows(64bit)をサポートしています。
Vista SP2、Windows 7 SP1、Windows 8.1
Morfeoは、以下のバージョンのWindows(64bit)をサポートしています。
Morfeoは、以下のバージョンのLinux(64bit)をサポートしています。
使用可能なモジュール
Morfeo
Morfeoは、Virfacの大規模並列計算FEソルバーです。標準モジュールでは、最大12個のプロセッサーを使用したSMP(マルチスレッド処理)およびDMP(分散並列処理)が可能となっており、12個以上のコアの場合は、コア数に応じて費用が発生します。
Virfac®
Virfac®は、Morfeoの強力で使いやすいユーザーインターフェースです。統合された産業環境で、溶接、熱処理、切削加工プロセスの複雑なモデルを短時間で構築できます。
Virfac®のモジュール
- Welding Designer: 溶接プロセスにおける過渡的な数値モデリングベースのモジュールで、熱・変態・力学的なモデリングを行うことで、変形、残留応力、金属の相変態を正確に予測できます。コア数を無制限に拡大できるMorfeoソルバーで大規模並列計算を実行することにより、短い開発期間で高精度の結果を得ることが可能です。
- Welding Scheduler: ソリッド要素を用いた固有ひずみ法(またはローカル-グローバル法)ベースのモジュールで、ローカル(部分)モデルをVirfac Welding Designerにより処理され、熱・変態・力学的連成により、高精度の塑性ひずみが計算されます。この塑性ひずみの情報がグローバル(全体)モデルへと展開され、塑性ひずみのマッピングが溶接線に沿って押し出しまたは内挿され、線形定常弾性解析が実行されます。本手法の主な利点として短時間で計算できることが挙げられます。Virfac® Welding Schedulerでは、高コストな実験を実施することなくプロセスを改善するために、溶接順を変更することにより溶接プロセスの最適化を実行するために使用されます。
- Friction Stir Welding: 熱-流体定式化および熱-機械定式化ベースのモジュールです。熱-流体定式化では、摩擦撹拌接合に加え、材料の撹拌が発熱量やエネルギー生成に与える影響をモデル化します。そして熱-機械解析とのマルチフィジックスおよびマルチスケール連成により、摩擦撹拌接合後の残留変形、残留応力、マイクロ構造の結果を正確に予想します。このモジュールは、アルミニウム接合および鉄鋼接合で妥当性が確認されています。
- Additive Manufacturing:モジュールは、SLMとALMの両プロセスを効率的に解析する機能を有しています。熱機械的特性を考慮した金属熱加工の過渡解析により、熱歪みと残留応力を高精度に予測することが可能です。本モジュールは、ユーザーがCADジオメトリから自動的にマクロレイヤーを生成できる高度なスライス機能を備えています。このモジュールを使えば、積層配置やサポート構成を最適化し、ひずみ、塑性ひずみに対する動作条件の影響を検証することができます。
- Crack Propagation Timelife: 3次元亀裂の先端付近の応力拡大係数を計算し、疲労荷重下での亀裂進展を予測するためのソフトウェア製品です。
- Heat Treatment: 熱処理モデリング専用の新しい解析モジュールで、複雑な部品の加熱・冷却・焼きなまし・焼入れを簡単にモデル化できます。さらに、浸炭のモデリングのための高速な計算法も用意されており、その計算結果を使用すると、相変態時の塑性ひずみに与える溶質の影響を計算できます。
- Machining Direct: 切削加工時の肉抜きによる内部残留応力の緩和を高速に計算でき、本モジュールは特に航空機の構造コンポーネントに適しています。
- Machining Level Set: 切削加工時の肉抜きによる内部残留応力の緩和を、レベルセット法を用いて高速に計算でき、本モジュールは特に航空機のエンジンコンポーネントに適しています。
- CAD Translators: Virfacのネイティブ形式(Parasolid)以外の、さまざまなCADジオメトリ(Catia、Pro-Engineer、STEPなど)のモデルの読み込みおよびセットアップが可能になります。
現在APAでは使用できないモジュールと製品
- Welding Mega: JSOL社のJWELDソルバーを利用する新しい溶接解析モジュールで、単純な溶接から溶接線まで、さまざまな溶接構造についてアセンブリの変形を予測またはシミュレーションできます。JWELDは、シェル有限要素の計算に特化した非線形有限要素解析ソルバーです。Virfac/Megaは、実験データや詳細な計算データに基づく溶接モデルを収録した、JSOL社の固有ひずみデータベースとのインターフェースを有しています。Virfac/Megaは、非常に多くの溶接線を解析して溶接順を最適化できる、超高速の溶接モデリング予測ツールです。
- Virfac iAM は、積層造形のモデリングに特化した革新的技術であり、次世代のソルバーエンジンに基づいています。 Virfac iAMはGPGPUプロセッサ上で稼動するGeonXによって開発された強力なBarracudaソルバーに接続されており、テラフロップ・コンピューティングをデスクトップにもたらします。Virfac iAMモジュールは究極の仮想製造シミュレータを目指しており、現象把握や条件検討など製造現場で求められる解析を短時間で実施します。

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